編集者・八木沢が遭遇する事件や不思議な出来事を、大学時代の2年上の猫丸(ねこまる)先輩が解決するシリーズです。2作目『過ぎ行く風はみどり色』は長編。それ以外はすべて短編集です。著者は倉知淳(くらちじゅん)。
- 猫丸先輩のネコみたいなキャラが魅力
- 15年ぶりに新作が発表され話題
- 3作目からとくに楽しい
作品一覧(順番)
日曜の夜は出たくない
倉知淳 東京創元社
孤独な空中散歩者が空から落下した、としか思えない墜落死体。不可能状況下の事件の数々を、難なく解決する奇妙な青年。猫丸先輩ここにあり。
過ぎ行く風はみどり色
倉知淳 東京創元社
方城兵馬が密室状態の自宅の離れで撲殺される。方城家を襲う奇怪な連続不可能殺人事件に挑むのは、方城成一の大学時代の先輩である猫丸であった。
幻獣遁走曲 猫丸先輩のアルバイト探偵ノート
倉知淳 東京創元社
いっぷう変わったアルバイトに明け暮れる名探偵、猫丸先輩が遭遇した五つの事件。意外な真相と爽やかな余韻。読むと心が明るくなるかも知れません。
夜届く 猫丸先輩の推測
倉知淳 東京創元社
冬の夜、僕の許に届いた差出人不明の電報。家族に連絡するが、誰も送った覚えはないという。日を空けて、再び同じような文面の電報が……。
とむらい自動車 猫丸先輩の空論
倉知淳 東京創元社
毎朝ベランダの同じ場所に置かれるミネラルウォーターが謎を呼ぶ「水のそとの何か」など、名探偵・猫丸先輩の推理が冴え渡る全六編。
月下美人を待つ庭で 猫丸先輩の妄言
倉知淳 東京創元社
電光看板の底に貼り付けられたアルファベットの文字列、亡き母が残した庭にかわるがわる訪れる悪気なさそうな侵入者たち。猫丸先輩の推理は如何に。