フランスを舞台に現象学を駆使する哲学者的な謎の青年・矢吹駆(やぶきかける)が登場するシリーズです。禁欲的で引きこもるような生活をしている矢吹が、行動力旺盛な大学生ナディア・モガールに引きずられるような形で事件に関わっていきます。著者は笠井潔(かさいきよし)。
- 1970年代のパリが舞台
- カケルの哲学的な思考が面白い
作品一覧(順番)
バイバイ、エンジェル
笠井潔 東京創元社
ラルース家を巡り連続して起こる殺人事件。警視モガールの娘ナディアは、現象学を駆使する奇妙な日本人矢吹駆とともに事件の謎を追う。
サマー・アポカリプス
笠井潔 東京創元社
パリで見えざる敵に狙撃されたカケルを気遣い、南仏へ同行したナディアは、友人の一家を襲う事件を目の当たりにする。
薔薇の女
笠井潔 東京創元社
映画女優を夢みるシルヴィーを皮切りに、連続切断魔の蛮行がパリ市街を席捲する。
哲学者の密室
笠井潔 東京創元社
開口部を完璧に閉ざされたダッソー家で、厳重に施錠され、監視下にあった部屋で滞在客の死体が発見される。
熾天使の夏
笠井潔 東京創元社
かつて革命の時を生きた男は何を思い、何を求めるのか? 矢吹駆の罪と罰を描いた、シリーズ第ゼロ作。
オイディプス症候群
笠井潔 光文社
「牛首島」の不思議な建造物・ダイダロス館に集ったのは、ナディア・モガールと矢吹駆を含む10人の男女だった。
青銅の悲劇 瀕死の王
笠井潔 講談社
東京郊外頼拓市に近い媛神湖畔に滞在中の小説家、宗像冬樹は北澤雨香の別荘でナディア・モガール、鷹見澤緑と出会う。番外としての日本篇第一作。
吸血鬼と精神分析
笠井潔 光文社
パリ市内のアパルトマンでルーマニアからの亡命将校が射殺され、通称「吸血鬼」事件がパリを震撼させる。
煉獄の時
笠井潔 文藝春秋
著名哲学者の手紙の盗難と、川船で発見された全裸の首なし屍体、そして39年前のトランク詰め首なし屍体。時空を超え広がる謎の迷宮に、矢吹駆が挑む。