戦後の東京を舞台に、小説家関口が巻き込まれる事件の謎を友人で古本屋「京極堂」の主人中禅寺秋彦が解き明かすシリーズ。著者は京極夏彦(きょうごくなつひこ)。
- 分厚くても一気読み!
- 怪奇現象の謎を解く本格ミステリ
作品一覧(順番)
姑獲鳥の夏
京極夏彦 講談社
東京・雑司ヶ谷の医院に奇怪な噂が流れる。娘は20箇月も身籠ったままで、その夫は密室から失踪したという。文士・関口や探偵・榎木津(えのきづ)らの推理を超え噂は意外な結末へ。
魍魎の匣
京極夏彦 講談社
箱を巡る虚妄が美少女転落事件とバラバラ殺人を結ぶ。探偵・榎木津、文士・関口、刑事・木場らがみな事件に関わり京極堂の元へ。
狂骨の夢
京極夏彦 講談社
海に漂う金色の髑髏、山中での集団自決。遊民・伊佐間、文士・関口、刑事・木場らも見守るなか、京極堂は憑物を落とせるのか?
鉄鼠の檻
京極夏彦 講談社
関口らの眼前で仏弟子たちが次々と無惨に殺されていく。謎の巨刹、明慧寺に封じ込められた動機と妄執に、さしもの京極堂が苦闘する。
絡新婦の理
京極夏彦 講談社
連続殺人は八方に張り巡らされた蜘蛛の巣となって刑事・木場らを眩惑し、搦め捕る。中心に陣取るのは誰か?
塗仏の宴
京極夏彦 講談社
大量殺戮の果てに伊豆山中の集落が消えたとの奇怪な噂。敗戦後、簇出した東洋風の胡乱な集団六つ。十五年を経て宴の支度は整い、京極堂を誘い出す計は成る。
陰摩羅鬼の瑕
京極夏彦 講談社
嫁いだ花嫁の命を次々と奪っていく、白樺湖畔に聳える洋館「鳥の城」。その主「伯爵」こと、由良昂允とはいかなる人物か?
邪魅の雫
京極夏彦 講談社
江戸川、大磯で発見された毒殺死体。2つの事件に繋がりはないのか。警察の捜査が難航する中、ついにあの男が立ちあがる。
鵼の碑
京極夏彦 講談社
殺人の記憶を持つ娘に惑わされる作家。消えた三つの他殺体を追う刑事。失踪者を追い求める探偵。古文書の鑑定に駆り出された古書肆は、“化け物の幽霊”を祓えるか。