とにかく密室が好き。密室マニアであるが故に簡単な事件も「密室」と捉えてしまい、かえって事態をややこしくする迷警部の黒星光(くろほしひかる)が主人公のシリーズです。空回りしてドタバタを繰り広げる黒星を尻目に推理を展開するのは、フリーライターの葉山虹子や黒星の部下の刑事だったりします。著者は折原一(おりはらいち)。
作品一覧(順番)
七つの棺 密室殺人が多すぎる
折原一 東京創元社
七つの短編全編が密室殺人。続発する不可能犯罪に挑むのは、密室の魅力に取り憑かれ、人生を踏み外しかけている迷警部黒星光、三十八歳、独身。
鬼面村の殺人
折原一 光文社
合掌造りの家が一夜で消え、次々に起こる奇怪な事件の裏に隠された真相に、推理小説好きの黒星が挑む。
猿島館の殺人
折原一 光文社
東京湾に浮かぶ孤島「猿島」で怪事件が続発する。脱獄犯を追って島へきた黒星光警部と虹子は真相に辿り着けるのか。猿づくし異色長編ミステリー。
丹波家の殺人
折原一 光文社
建設会社の会長・丹波竜造がヨットで遭難し、竜造の長男が密室状況の仏間で謎の死をとげる。遺産相続を巡る悲劇に、“迷警部”黒星が挑む。
黄色館の秘密
折原一 光文社
世界の珍品を集めた「黄色館」。そこへ犯罪集団から純金製の黄金仮面を盗むという予告が。フリーライターの葉山虹子に呼ばれて黒星光警部が訪れる
模倣密室
折原一 光文社
豪邸、旧本陣の離れ家からゴーストマンションまで、数々の「密室」で起こる事件に、推理小説マニアの“迷警部”黒星が挑む!